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弁護士を選ぶときに大切なこと、ホームページで見るべきこと

サレ猫

どの弁護士に依頼したらいいんですか?

サレ事務

自分に合った弁護士を選ぶのがいいよ。

サレ猫

合う合わないより、絶対に勝てる弁護士を教えてください!

サレ事務

絶対に勝てる弁護士なんていうのはいないんだよ。

サレ猫

勝てる弁護士に頼みたいんだけど…

弁護士に頼むことに決めたら、次は「どの弁護士に依頼するか」を選んでいくことになります。

現在(※2024年時点)、日本には約2万件の法律事務所があって、4万人以上の弁護士がいます。

不倫の慰謝料請求を扱っている法律事務所も無数にあって、どの事務所を選んだらいいのか判断がつきづらいはずです。

それぞれの事務所のホームページを見ても、結局は自分の事務所の宣伝になっているところが多いと思います。

私は自分の所属する法律事務所を明かしていませんし、宣伝するつもりもありません。

なので、ある程度は公平な目で選ぶ基準をお教えできると思います。

それでは、どの法律事務所、どの弁護士を選んだらいいのか、見ていきましょう。

目次

絶対に勝てる弁護士に依頼したい!

勝てる弁護士に依頼したいというのは誰もが思うところだと思います。

テレビで「勝訴」の紙を掲げているシーンを見たことある人もいるでしょう。

まさに「勝ち」のイメージですが、不倫の慰謝料請求でそれをやることはまずないでしょう。

では、慰謝料請求の勝ち負けとはなにかを考えてみましょう。

まず最初に思いつくのは、「高額の慰謝料を勝ち取る」ことだと思います。

当然、50万よりは100万、100万より200万を得られた方がいいです。

さらに、「不倫相手と夫を2度と会わせたくない」とか「会社を辞めさせたい」とか、あなたの希望を叶えてくれることも「勝ち」ではないでしょうか。

不倫相手に謝罪させることも「勝ち」と言えるかもしれません。

つまり、なにを「勝ち」とするかは、あなたの中にしかないんです。

慰謝料請求をすることによって、あなたが何を達成したいのかをしっかり考え、それを基準として依頼すべきです。

いやいや、高額の慰謝料がほしいし、夫とは2度と会わせないでほしいし、謝罪もしてほしい、という方もいると思います。

しかし、それら全てを確約してくれる弁護士なんて存在しません。残念ながら、絶対に勝てる弁護士なんてものはいないんです

もしかしたら「私が頼んだ弁護士は全部希望を叶えてくれたよ」という人もいるかもしれません。

もちろん、あなたの希望が全て叶うこともありえます。ただ、誤解を恐れず言うと、それは弁護士の実力ではなく、結果としてそうなったに過ぎません。

そもそも弁護士は依頼を受けるにあたり、基本的に「絶対」という言葉を使いません

だから「絶対に〇〇できます」と言っているような弁護士は逆に怪しいと考えて構いません。

絶対に勝てる弁護士はいないということをまずは念頭に入れておきましょう。

法律事務所のホームページで見るべきところ

法律事務所のホームページには色々なことが書いてあると思います。

もちろん、そこに書いてあることを参考に事務所選びをしていただいていいとは思います。

ただ、ホームページというのは依頼を受けるために記載している、という側面が強いはずです。

そのため、事務所のいい部分しか書いてないことが多いんです。

例えば、過去の事例として「こんなにたくさんの慰謝料を取れました」と書いてあることってよくありますよね。

でも、過去に多くの慰謝料が取れたからといって、あなたの慰謝料も多いとは限らないんです。

詳細はこちらをご確認ください。

ホームページで見るべきポイントは以下の2つです。

  • 不倫の慰謝料請求を専門に扱っているか
  • 弁護士費用はいくらか

不倫の慰謝料請求を専門に扱っているか

まずは、その事務所が不倫の慰謝料請求を専門に扱っているかどうかを確認しましょう。

ネットで「不倫 慰謝料」と検索して出てくる事務所は、ほとんどが専門に扱っていると思いますので問題ありません。

知り合いの弁護士に頼んだり、街の無料相談で紹介された弁護士に頼むような場合、不倫の慰謝料請求を専門にやっていないことがあります。

もちろん、弁護士ですから、全くできないということはありません。

ただ、弁護士にも医者と同じように得意不得意があります

風邪をひいたら内科に行くべきで、外科や産婦人科に行ってもしょうがないんです。

相続が得意な弁護士、誹謗中傷が得意な弁護士、交通事故が得意な弁護士、自分の悩みに合わせてそれぞれの専門家に相談すべきです。

不倫の慰謝料請求を普段やっていない弁護士が不倫相手と交渉している場面を見たこともあるんですが、専門の弁護士と比べると明らかに拙かったです。

また、依頼者への説明に関しても、「あれは説明しないのかな」「これは伝えなくていいのかな」と思うことが多くありました。

もちろん、無事に解決し、慰謝料を取得することはできましたので、依頼者は頼んで良かったとなってはいると思います。

ただ、客観的にみると、専門にやっている弁護士との差は明らかでした。

そのため、まずは慰謝料請求を専門に扱っている法律事務所への依頼を検討した方がよいでしょう。

弁護士費用はいくらか

次に、見るべきは弁護士費用です。

法律事務所の費用体系って結構複雑なんですけど、依頼前にはしっかりと確認すべきです。

よくあるのは、「着手金として〇万円、報酬金として回収額の□%を支払う」という形式です。

最初にいくらかを支払って、残りは不倫相手が支払った慰謝料から充当するというものですね。

着手金無料のところもありますので、最初に費用を払わずとも手続きを進めてもらえる事務所もあります。

費用を捻出することが難しい場合は、着手金無料の事務所に頼むのもいいかと思います。

ただ、着手金無料であっても、回収した慰謝料から充当されう費用が高額であることもありますので、確認が必要です。

また、「裁判になったら追加で〇万円がかかる」という事務所もありますので、裁判になる際の費用が多くかかりそうなところは避けた方が無難です。

交渉がまとまらなかったら裁判をすることになりますが、追加費用が高額になると裁判をするという選択が心理的に難しくなるからです。

裁判になるかどうかはこちらをどうぞ。

費用を安く抑えた方が手元に入ってくるお金は増えますので、慰謝料を専門にしている法律事務所の中から費用の安い事務所を選ぶのはいいかもしれません。

無料相談をした後に検討しよう

ホームページ等を見て「この事務所にしようかな」と思ったら、早速相談してみましょう。

基本的に無料相談になっているところが多いと思います。

最初から電話相談をする事務所、まずはメールやLINEで経緯を送ってから電話相談する事務所等、色々あります。

どんな事務所も、実際に依頼する前にどこかのタイミングで弁護士と直接話すタイミングがあるはずです。

その際は弁護士から聞かれたことに正直に答えていけば問題ありませんし、何か質問があれば聞いてみて大丈夫です。

そこで、あなたの一番の希望を伝えてみて、それに対する回答を参考に依頼を判断しましょう。

ひと通り話し終えたら、弁護士が依頼するかどうかを聞いてきますが、その場で依頼を決める必要はありません

一旦、保留と回答しましょう。

そうしていくつかの法律事務所に無料相談をした後、この人に頼みたいなと思う弁護士がいたら、その事務所に決めていきます。

ただ、弁護士が何人もいる事務所だと、初回で相談した弁護士が担当の弁護士ではない場合がありますので、担当弁護士が誰になるかを聞いてもいいかもしれません。

結局、どの弁護士に依頼すべきなのか

最初にお伝えした通り、絶対に勝てる弁護士はいませんので、不倫の慰謝料を専門にやっている事務所から依頼先を探していきます。

その中で費用に納得感があり、可能であれば、裁判になっても費用が変わらないか、あまり追加とならない事務所を選びます。

そういう事務所をいくつか見つけておき、各事務所の無料相談をしていきます。

その際、あなたの一番の希望を伝え、それに対する弁護士の回答を参考に依頼するかどうかを決めていきます。

あとは話した弁護士との相性で決めてしまっていいでしょう。

なぜなら、結局、その弁護士が優秀なのかどうかは少し話しただけでは分かりません。

さらに、ここまでどうやって弁護士を選べばいいのか色々と書いてきましたが、結局、どの弁護士に依頼しても最終的な結果が大きく変わることはありません

仮に、一般的な弁護士だと慰謝料が100万円取れるという事案で、優秀な弁護士なら200万円取れるということはありません

逆に、ダメな弁護士だと50万円になるということもありません(不倫問題を全然知らない弁護士は別ですが)。

多少の増減はありますが、誰がやっても概ね100万前後になるでしょう。

では、なぜ弁護士を選ぶのかというと、結果に対して納得感ある説明をきちんとしてくれるかどうか、が違ってくるんです。

残念ですが、不倫の慰謝料請求において、あなたの希望が全部叶うことはないと思ってください。

そうなったとき、なぜ希望が叶わないのかの説明をしっかりとできる弁護士に依頼すれば、納得ができるんです。

ただ、しっかりと説明のできる弁護士なのかは少し話しただけでは分からないので、話してみて相性がいいなと思えたらそれで大丈夫です。

話していて悪くないと思える人からの言葉であれば、受け入れやすいからです。

繰り返しますが、どの弁護士に依頼しても、結果に大きな影響はありません。

しかし、その結果に至る過程において、納得できる説明があるかないかで、あなたの気持ちの落としどころが変わってきます。

そのため、最低限、専門の事務所を探し、費用に納得感があれば、その後は弁護士と話した際のフィーリングで決めてしまっていいかと思います。

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